お家のコラム

建物の外装材(外壁)について③

建物の外装材(外壁)について③

建物に使う外装材(外壁)には、木材・タイル・石材・窯業系サイディング・金属(ガルバリウム鋼板等)・コンクリート・ALC板・押出成形セメント板(EPC)・ガラス・カーテンウォール・左官などがあります。
今回は【タイル】の外装材について説明したいと思います。

■タイルについて
     

メリット
・種類がとても豊富
・高級感や重厚感があり、デザイン性が高い
・耐候性、耐久性も高く他の外装材と比べ長寿命で汚れが付きにくい
・基本的に塗装が不要なので、他の外装材より比較的メンテナンス費用が安い

デメリット
・初期費用が高い(ただしメンテナンス費用が他の外装材と比べ安いので、トータルコストは安くなることが多い)
・素材によっては白華現象(エフロレッセンスとも言い、モルタルやタイル面や目地に不溶性の炭酸カルシウムが白く浮き出る現象)を起こしやすい。
・割付の工夫が必要なので、外壁にタイルを採用したい場合は設計の早期段階で選定したほうがよい。

〇タイルの種類
素地の吸水率や質の違いで、【陶磁器質タイル】【せっ器質タイル】【陶器質タイル】に大別され、2008年に改正されたJISでは、Ⅰ類(吸水率3%以下)・Ⅱ類(10%以下)・Ⅲ類(50%以下)という分類方法が使われています。

磁器質タイル
ほとんど水を吸わず、耐凍害性に優れている。
室内・屋外・寒冷地でも使用できる。

せっ器質タイル
磁器質タイルと同等の強度があり、耐久性に優れている。
室内・屋外・寒冷地でも使用できるが、水廻りでの使用は避ける。

陶器質タイル
多孔質の素地なので吸水率が高い
室内で使用するが、特に寒冷地では水廻りでの使用は避ける。

〇タイルの形状
【平物】長方形や正方形の一般的なタイル
【ユニット】平物タイルを施工しやすく連結したもの
【役物】隅角や開口部などに合わせた特殊な形状のもの
【面取り】面の角を取って丸みのある形状のもの

〇工法(木造の場合)
【湿式工法】主に外壁の合板の上にモルタルを塗り、タイルを貼り付ける工法
【乾式工法】専用の下地材に接着剤で直接タイルを貼り付けまたは引っ掛ける工法

湿式は剥落のリスクが高いため、【乾式工法】が主流になっています。

〇メンテナンス
タイルは年に1度程度高圧洗浄等の水洗いで表面の汚れを落とし、ひび割れ、破損、浮き、剥がれが無いか確認したほうがいいでしょう。
浮きや剥がれがあったら、早めの補修が必要です。
目地や付帯部分のメンテナンスの目安は10年に一度程度です。

〇まとめ
外壁タイルにはいろいろな種類があり、自然石風、レンガ調、木目調のようなデザインのものや、サイズ、配置方法、タイルの隙間部分の目地の種類を変更したり、外装を全てタイルにしなくても、左官仕上げや他の外装材と組み合わせることで個性をだしたりデザイン性を高める事もできます。
内装に使えるものも多数ありますので、室内の水廻りや玄関等に使ってみるのはいかがでしょうか?

お家を建てる時やリフォーム時の参考にしてくださいね!

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