お家のコラム

2030年には新築住宅の主流がZEHになる?

2030年には新築住宅の主流がZEHになる?

地球温暖化ガスの排出量削減に向け、政府は2025年から新築住宅の省エネ基準適合を義務化。また2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指すとしています。今後、主流になるZEHについて解説いたします。

ZEHとは?

ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、断熱性能等の向上「断熱」や高効率な設備システムにより、使うエネルギーを減らす「省エネ」。太陽光発電などにより自宅でエネルギーをつくる「創エネ」。ZEHは住宅の一次エネルギー年間消費量の収支をおおむねゼロにすることを目指した住宅のことです。ひとことで言えば「年間の光熱費(暖房代)がかからない住宅」です。

ZEHに必要な基準は「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つです。

「断熱」・・・ 高性能断熱材や窓(高断熱なサッシ)などの断熱性能の大幅な向上

「省エネ」・・・高効率省エネ設備(省エネ性の高い設備で、つかうエネルギーを20%削減)の使用

・高効率給湯機

・LED照明

・24時間換気システム

・HEMS(ヘムス)

※HEMSとは、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。家庭内の家電など電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」してくれます。エアコンや照明等の電気機器のコントロールができ節電を快適にします。

「創エネ」・・・自宅で発電して、エネルギーの自立を目指す。

・太陽光発電システム

・エネファーム

※エネファームとは、ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させることで発電します。都市ガス・LPガスを燃料に発電し、発電の時に出る熱を利用してお湯もつくることができます。停電時にも、電気やお湯(シャワーやお風呂)、床暖房が使える機種もあります。

■ZEHのメリット

◇経済性 高い断熱性能や高効率設備の利用により、月々の光熱費を安く抑えることができます。さらに、太陽光発電等の創エネについて売電を行った場合は収入を得ることができます。 

◇快適・健康性 高断熱の家は、室温を一定に保ちやすいので、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な生活が送れます。さらに冬は、効率的に家全体を暖められるので、急激な温度変化によるヒートショックによる心筋梗塞の事故を防ぐ効果もあります。

◇災害に強い 台風や地震等、災害の発生に伴う停電時においても、太陽光発電や蓄電池を活用すれば電気を使う事ができ、非常時でも安心な生活を送ることができます。

【 太陽光発電の固定価格買取制度 】

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国に約束する制度です。2022年度電力会社が電気の発電者に払う買取価格は太陽光発電で10KW未満の住宅では17円です。

■ZEHのデメリット

・一般的な省エネ住宅に比べると初期費用はある程度かかる

・太陽光パネルの定期的なメンテナンス費用がかかる

・あとからのリフォームで省エネ住宅にする方が費用はかかる

【 国の補助金 】

経済産業省では、ZEH+(ゼッチプラス)に定額100万円、環境省は、ZEH(ゼッチ)に定額55万円が条件によりもらえる補助金を行っています。尚、環境省のZEH補助金では、多雪地域(札幌市)は、高断熱・省エネ設備のみを備えたZEH Oriented(ゼッチ・オリオンテッド)も新たに補助の要件に加わりました。

※ZEH+(ゼッチプラス)とは、ZEHをより高性能化した住宅です。充放電設備など、再生可能エネルギーの自家消費拡大につながる設備を導入する事で、省エネ性を高めます。

※ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)とは、年間の一次エネルギー消費量を「80%以下」に抑える住宅のことを指します。

【 札幌市の補助金制度 】

札幌市では、2021年度においては以下の2つの制度がありましたが、2022年度はまだ決まっていません。2022年度も継続されるとは思いますが、補助金の予算や制度の内容も毎年変更されているため注意が必要です。2022年度の補助金制度は4月に札幌市のホームページで公表されますので最新情報をチェックしてみてください。

・再エネ省エネ機器導入補助金制度(国の補助金との併用可能)

・札幌版次世代住宅補助制度(市民向け戸建て住宅)(国の補助金との併用不可)

 

【 補助金申請時の注意点 】

補助金をもらうには登録されたZEHビルダー(ハウスメーカーや工務店など)やZEHプランナー(建築事務所)を利用して建てないと補助金の対象にはなりません。申請後に間取りや設備の変更などがある場合も対象にはなりません。ZEHを建てる際は、申請までにしっかり検討することをお勧めいたします。

■まとめ

ZEHはもうすぐ当たり前になる住宅です。初期コストが高いといった面もありますが、電気代やガス代の光熱費が抑えられます。長く暮らせば暮らすほどお得になるメリットがあるZEH。これから家を建てるなら一度検討されてみてはいかがでしょうか?

 

 

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