みなさん、アクセントクロスというものをご存じでしょうか。
アクセントクロスとは部屋の一部分の壁紙を色や柄でアクセントをつけることです。
インテリアと合わせコーディネートを楽しんだり、視覚的効果で部屋の奥行を出したり、暖かみのある雰囲気や落ち着いた雰囲気など部屋の与える印象を操作したりすることもできます。では、実際にどのような場所でどのように使われているのかを見てみましょう。
①玄関
ミントカラーのアクセントクロスは白と相性バッチリ☆爽やかで上品なかわいらしさです。
②トイレ
広くない空間なので圧迫感のないクロスで。ドアの位置も考慮しましょう!こちらは、サイドの壁が白くアクセントクロスがブルーのヘリンボーン柄で奥行きを感じます。
③リビング
家の顔と言っても過言ではないリビングの壁は他の部屋と比べ面積が広くなることと、目にする機会が多く視界に入っている時間も長いので、より慎重に選ぶ必要があります。
全体のイメージを形作る大きな要素となるので、家全体の雰囲気とインテリアに合わせることで統一感のある居心地のいい空間になります。
④寝室
寝室は基本的な用途として体を休める場所なので落ち着く空間になるようにします。
おすすめの色は、気分を落ち着かせてくれるブルー。落ち着いた雰囲気のグレー。シックで高級感のあるブラック。優しくほっとするブラウンなどです。
⑥クローゼット
共有部分の壁には使いにくい柄もクローゼット内なら気にせずに使えるので大胆な色や柄にもチャレンジしてみるのもいいですね。ただし、扉をつけていない場合は他の場所から見えることも意識して選んだ方がいいでしょう。
他にも洗面所、キッチンの背面やニッチの中など様々な場所で取り入れられています。
アクセントクロスの使い方のポイント
①まずはどのような部屋にしたいのかしっかりとイメージすることが大切
家具や床と雰囲気が合っていることで全体に統一感が生まれクロスが引き立ったり、お気に入りのインテリアが一段とよく見えたりと部屋をランクアップさせてくれます。
②ちょっと濃いなと思うくらいの色にする
小さなサンプルで見ている時は淡いきれいな色のクロスでも実際に壁に施工されると薄い色で白いクロスと並んでいてもアクセントに全然なっていない!!というのがアクセントクロスの失敗例で一番多いパターンです。最悪の場合、薄汚れているように見られることもあるので要注意です。
③フェイク柄を使うならより本物っぽく見えるものを
レンガやタイル、木目など様々な素材に似せたクロスがあります。近年流行している、DIYでも取り入れられることが多く100円ショップなどでも簡単に手に入るため、選択ミスをするとチープな仕上がりになってしまいます…。しっかりと素材の立体感が感じられるモノを選び小物をプラスして雰囲気を出すと◎です。
④大柄のクロスを使うなら大きな面に
高級ホテルで見るようなおしゃれな大柄のクロス、素敵ですよね☆しかし、せっかくの柄も狭いところでは柄が切れてしまいがちで、よさがなかなか出ません。リビングならソファーやテレビの背面など広いところがおすすめです。逆にカラフルな小さな柄では大きな面に施工すると散らかった落ち着きのない印象を与えることもあります。
⑤子供部屋のアクセントクロスは子どもが大きくなって嫌がった時は張り替えることを前提に選ぶか、成長した後も違和感なく使えるような色、柄で
カラフルなおもちゃがよく映えるパステルカラーのクロスや、かわいいキャラクターのクロスは、幼い時はよくても成長して好みが変わってしまったり、子どもっぽくて友達を呼ぶことが恥ずかしいと思ってしまったりすることも多いようです。
まとめ
アクセントクロスはあまりお金を掛けなくても簡単に部屋の印象を変えられ、オシャレに見せる事が出来るというメリットがあります。しかし一方で使うクロス、使う場所を間違うと一気にコーディネートが崩れ、見る度にストレスとなったり、圧迫感を感じたり、飽きてしまったりするというデメリットも持ち合わせています。あらかじめ、しっかりとどのようにしたいかをイメージし、床の色、家具とのバランスなどを考えながら上手に取り入れることが重要です。建築会社やリフォーム会社に自分のイメージをしっかり伝えるために雑誌の切り抜きやスマートフォンに保存した画像を見せながらコーディネートのご相談をしてみてはいかがでしょうか。