住宅購入を考え始めたばかりの方でしたら、最初に悩むのがマンションまたは一戸建てのどちらを選択したらいいのか？という所から始まります。
購入前にマンション・一戸建てそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で、自分のライフスタイルに合った住宅を検討する事が大切です。
一生に一度の大きな買い物であるマイホーム！！購入後に後悔しない為にも、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
中古物件の比較は、築年数が大きく影響しますので、今回は新築に限り比較しています。
【 マンション 】
☆メリット☆
◆立地
◆眺望
◆セキュリティ面が安心、コンシェルジュや管理人が常駐
◆共用施設が豪華で便利
◆住宅設備はその時代の最新式のものを標準で装備
マンションの良さは何と言っても立地と眺望です。街中や利便性の高い駅近物件に人気があります。地下鉄でしたら概ね徒歩10分以内が主流です。また一戸建てと違い上階になるほど眺めや夜景など家に居ながら楽しむことができます。共用施設が豪華で便利な点もマンションならではのメリットといえます。最近はコンシェルジュがいる物件を選ぶ方が多くなってきています
☆デメリット☆
◆物件価格が高い
◆音の問題
◆管理費や駐車場代がかかる
◆駅近物件になると総戸数分の駐車場が無い
◆ポストが遠く新聞を取りに行くのが面倒
マンションの場合は特に音の問題があげられます。床や壁から伝わる生活音、子供が走り回ったり、ソファーやベットの上から飛び下りたり、ピアノやリコーダー等楽器の音は以外と響くものです。
隣近所に迷惑をかけたり、または苦情が来るのではないかと、その都度子供を叱ったりもしますが、またその反対もあります。
防音の程度によっては「住み心地」が大きく違ってきます。
【 一戸建て 】
☆メリット☆
◆住戸の広さ
◆自由な間取りが可能
◆駐車場代がかからない
◆音（防音性）に悩まされない
◆庭がもてる
お子様がいるご家庭では、「子供をのびのび育てられること」が第1位になっています。第2位は「生活音を気にしなくていい」と やはり気兼ねなく生活できる点があげられます。
☆デメリット☆
◆セキュリティの不安
◆郊外が一般的
◆階段の昇り降り
◆冬の除雪
◆維持費が貯められない
マンションと違いセキュリティの問題があげられます。共働きのご家庭が多くなった分、お子様が一人で留守番をするなど、防犯面での不安があります。最近は警備保障会社を利用する傾向になりつつありますが、金銭面との折り合いで まだ一般的ではありません。また高齢になった時に、階段の昇り降り、除雪の問題など高齢者特有の問題が出てきます。
失敗しない住宅の選び方🏠
家の選び方としては、金額面・住みやすさ・ライフスタイルなどを総合的に判断する事が大切なのですが、入居後のランニングコストも含めて検討されることをお勧め致します。
賃貸住宅と違い、住宅購入後は固定資産税がかかりますし、設備の故障などの修理費用は自分で出さなければなりません。
マンションは管理費・修繕積立金・駐車料金が毎月かかります。住宅ローン＋維持費となると負担は大きいのですが、修繕費用は積立てなので自動的に貯まります。マンションの大規模修繕は10年～12年ごとに行いますが、経年劣化がすすむと修繕費用がかさみ修繕積立金不足にもなります。また建築材料費の値上がりにより、大規模修繕後に毎月の修繕積立金が値上がりしたケースもあります。
一戸建てはマンションと違い管理費や駐車料金はかかりませんが、快適に住むためのメンテナンスや修繕費用がその時々で必要になります。計画的に維持費を毎月積み立てて用意するか、ボーナス時にまとめて貯蓄するなど、急な修繕でも対応出来る備えが必要です。
長期的な視点でマンションと一戸建ての維持費の比較をしてみますと、金額面で大きな差が出てきます。管理費＋駐車場代の負担があるのと無いとでは、35年間で何百万円も違ってくるからです。
将来的な資産価値でみますと、マンションは利便性の高い地域に建てられていることが多く、また駅から近いほど資産価値は高くなります。買換えをしても差額が出ない場合や、諸経費のみで買換えが出来るケースもあります。車が無くても交通機関を利用する事によって時間を効率よく使える事ができます。一戸建てにはないセキュリティの高さがマンションの魅力でもあります。
一戸建ては建物が古くなっても土地の価格が下がる訳ではありません。土地の利用価値がある場合は、資産として残りますし将来建替えも可能です。
マンション・一戸建て、どちらが向いているかは それぞれのライフスタイルや価値観によっても違ってきます。それでも迷われた時は、購入後の生活をイメージしてみて下さい。こだわりに優先順位をつけていくと、おのずと見えてくるかもしれませんね。
